政治リスク 2012 7 29

 中国からの情報では、
北朝鮮の最高指導者である金正恩氏は、
経済政策に夢中であるという。
 西欧に留学経験がある金正恩氏であれば、
十分にあり得ることでしょう。
その改革が成功して、現代の「高句麗」になることを祈りたい。
 しかし、これは、軍部から見れば、
「若造のくせに」という思いと同時に、
「西欧かぶれをしている」と見えるでしょう。
 つまり、潜在的なクーデターの可能性があるでしょう。
「経済改革」が失敗に終われば、軍部は動くでしょう。
金正恩氏は、暗殺か軟禁状態に置かれる可能性があります。
 これでは、「先軍政治」どころか、
軍政そのものになる可能性があります。
 その時、どうなるか。
現在、北朝鮮の軍隊は、長らく続く石油不足によって、
自然消滅したような状態でしょう。
 軍というものは、カタログのように、
数だけ揃えても、全く意味がありません。
軍の強度を知るには、稼働率と訓練の数です。
 しかし、北朝鮮の軍は、
長らく続く石油不足によって、
訓練すらできない状態が、長年続いていると思います。
 石油価格の高騰で、最も打撃を受けるのは、
マイカー(自動車)ではなく、実は、軍です。
そもそも兵器というものは、省エネを考えていません。
 その時、北朝鮮に残された唯一の兵器は、
弾道ミサイルだけとなるでしょう。

高句麗 2012 4 14
 大昔、朝鮮半島北部には、
高句麗という国がありました。
(紀元前37年から668年)
 日本の埼玉県には、高麗神社があります。
この神社のサイトには、こうあります。
 716年武蔵野の大地に1799人の高麗人が入植し、
未開の原野の開拓にあたりました。
 大和朝廷は、この地を高麗郡と称し、
高麗王若光を首長としたのです。
 668年に滅びた高句麗からは、
多くの人々が日本に渡り土着しました。
 高麗王若光の没後、
郡民は、その徳を偲び霊廟を建立、
高麗明神と称し崇めたのです。
(以上、引用)
 今の北朝鮮は、かつての高句麗の繁栄を、
とうてい連想できるような状態ではありません。
 北朝鮮は、「徳」による政治ではなく、
「恐怖」による政治でしょう。
高句麗の1300年後の姿が、今の北朝鮮とは、実に悲しい。
 歴史に「if」はありませんが、
北朝鮮の民族としての能力を考えれば、
日本のような経済大国に発展したことも、あり得たのです。
政治の失敗が、極めて大きいと思います。
 日本は、第二次世界大戦に敗れて、国土が焼け野原となりました。
しかし、数十年後には、世界第二位の経済大国になったのです。










































































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